hydeの作曲方針、「売れる曲」への意識とは

コンサートでこういうことがしたい、こんなミュージッククリップを作りたいと思っても、お金がないというか動員がないとできなかったりする。それで「どういう曲を作ればみんなに受け入れられるか」を意識するようになった。

http://natalie.mu/music/pp/larcenciel

日本でも屈指の人気を誇るバンド、L’Arc-en-Ciel(通称ラルク)のメインボーカルであるhydeさん。
ボーカリスト、作曲家、作詞家など、様々なアーティスト活動を手掛け、日本を代表するイケメンとしても知られています。

そんなhydeさんですが、音楽活動を始めてまもない頃は、それほど「メジャーになる」「売れる」ということを意識してはいなかったと言います。
アングラというか、自分独自の表現ができる場があれば、別に人の目が集まらなくても構わない──そんなアーティスト気質の持ち主であったようです。

しかし、音楽表現という自己の芸術を追及するhydeさんに、やがて価値観の変化が訪れます。

結局のところ、売れなければ、表現の幅や、バンドの可能性を広げることはできない──。

コンサートにおける演出も、PVの品質向上も、楽曲を収録する環境や設備を充実させることも、お金がなければ、どこかで妥協せざるを得なくなります。
そんな考えに至り、売れる曲、すなわち「商業的にも成功する曲作り」を強く意識するようになります。

そうして出来上がったのが、ラルクを代表する名曲の一つである「flower」。

アコースティックでありながら、キャッチーでポップ。
老若男女に受け入れられるであろう、華やかなメロディー。
ラルクファンのあいだでも、ラルクの代表曲として挙げられることの多い傑作です。

この曲の作詞・作曲をしたhydeさん自らも「渾身の出来」という自覚があったのでしょう。
「flower」をリリースするにあたって、「この曲が売れなかったら、世の中が間違ってる」という言葉を残したことは有名です。

しかしhydeさんはのちに自身の曲を振り返った際、「flower」については「不思議な存在」と語り、この名曲を手放しで自画自賛するということはしていません。

「売れるように作る」という意図は成功しましたが、それが必ずしも自身の世界観を正確に表現するものではない──そんな、やや距離を置いた評価をしているのです。

このような、徹底したアーティスティックな一面に加えて、商業面においても成功を収めることのできる天才的な手腕を併せ持っている点も、hydeさんの魅力の一つであると言えるでしょう。

HYDEがソロではなく「VAMPS」というユニットで活動する理由

hydeさんは、ラルクのメンバーとしての活動の他に、「VAMPS」のギター・ボーカルとしても活動しています(“hyde”ではなく”HYDE”名義)。

VAMPSのメインメンバーは二人、「HYDE」と「K.A.Z」です。
自分一人のみではなく、ギタリストのK.A.Zさんとユニットとして活動する理由について、HYDEさんはこう答えています。

海外にはマリリン・マンソンやヴァン・ヘイレンみたいに、その人の名前がバンド名っていうパターンもあるけど、日本では難しいじゃないですか。あと、自分の名前が書いてあるTシャツを着るのもイヤだし。

http://www.oricon.co.jp/…

なんだか、わかるようなわからないようなHYDEさんのこだわりですが・・・。

結局のところ、追求する音楽の方向性がとても近く、演奏能力・作曲能力ともにハイレベルなK.A.Zさんと、密接に連携して活動してみたいという思いがあったのでしょう。
※K.A.Zさんは、X JAPANのhideさんが結成したバンド「hide with Spread Beaver」にもギタリストとして抜擢されており、その演奏能力は日本トップクラスです。

VAMPSにおいては、HYDEさんとK.A.Zさん、二人とも作曲を担当しています。
各々の曲作りの工程においても、互いにアイデアを出し合うことで、より良い作品に仕上げていくスタイルを採用しています。

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