松本人志が語る「映画監督5作品目」となる新作の方向性

日本のお笑い界の頂点に君臨する天才芸人、松本人志さん。
松本さんは、お笑いコンビ「ダウンタウン」として活動する一方、2007年には映画監督としてもデビューを果たしています。

2016年現在、「松本人志監督作品」となる映画は、以下の4本です。

・変身ヒーローの日常をドキュメンタリー風(モキュメンタリー)に描いた、「大日本人」。

・気が付くと、真っ白な部屋に閉じ込められていた──松本人志が扮する水玉パジャマのおかっぱ男が、不思議な部屋からの脱出を図る、「しんぼる」。

・刀を捨てて、「さや」だけを腰に差すようになった浪人の生き様を描く、「さや侍」。

・「マゾ」という性癖を隠してきた普通の男が、とあるSMクラブに入会したことをきっかけに大騒動に巻き込まれてしまう、「R100」。

実際のところ・・・。
これらの「松本人志監督作品」は、興行収入が奮わず、商業的な成功を収めたとは言い難い面があります。

日本国内、および海外の映画批評家からの評価も、芳しいものではありません。
お笑い芸人と映画監督、両方の道の先輩となったビートたけしさんからも、「日本でも海外でも評価を受けていない」との厳しい指摘が寄せられています。

また、ネット上では、松本さんの映画を観た人たちによる、遠慮のない酷評も散見されます。
「つまらない」
「駄作」
「松本人志は映画監督としての才能はない」
「絶賛するのは松本信者だけ」

ありきたりな創作を良しとせず、常に実験的な試みに挑戦する松本人志さんの哲学が、お笑いの分野ほどには世間に受け入れられなかったことは、間違いないようです。

しかし、例え世間から理解されずとも、松本人志さんは新作となる次回の映画製作のイメージを、すでに持ち始めているようです。

なんかね…すっごい普通のね。普通の映画を撮ってみようかななんて思ってみたりもしますね。大して何も起こらないねぇっていう(笑)。

http://news.mynavi.jp/…

松本さんの4作目の映画作品である「R100」には、「登場人物がコロッケを買って、踏切を歩く」という何気ないシーンがあります。
この、一見すると何の変哲もないシーンが、自分のお気に入りである──松本さんはそう言います。

お笑いの世界においては、「オチ」が重要視されますが、それは映画の世界でも同じことです。
派手で、わかりやすく、観る者にカタルシスを覚えさせる結末は、エンターテイメント作品において必要不可欠とされる要素です。

松本さんが監督した過去の映画作品には、「観る者を選ぶ」という趣きが少なからず存在していましたが、ある程度の「エンタメ要素」への配慮は、しっかりと盛り込まれていました。

そして、そのようなエンタメ要素の一切を排除した、「大して何も起こらない」という作品の遠景が、松本さんには見えているようです。

しかし、商業的に「失敗」とまで言われる現在の実績では、これ以上の「観る者を選ぶ作品へのチャレンジ」は、難しいものがあるかもしれません。

なんらかの方針転換をするのか、それとも、己の哲学を貫き通すのか。
松本さんの映画次回作には、注目が集まりそうです。

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