サッカー日本代表、インテル長友佑都が語る「日本サッカー界への危機感」

圧倒的な走力を誇る、サッカー日本代表の不動の左サイドバック、長友佑都選手。

日本サッカー界には、数々の有望な若手選手──宇佐美貴史、南野拓実、柴崎岳、武藤嘉紀といった新星が登場していますが、長友選手はこうした20代前半の選手たちに対して、「もう若くなどない」と指摘します。

宇佐美って何歳でしたっけ? 23歳? もう若手とは言えないですよ。10代は南野だけか(2016年1月16日に20歳になる)。もっと若い選手に出てきてほしいですよね。23歳はもう若くない。10代で日本代表でもバリバリやれる選手が出てこないと、日本サッカーも危ないですよ

http://www.soccerdigestweb.com/…

現在、サッカー日本代表においては、長友佑都、本田圭佑、岡崎慎司、長谷部誠など、「30歳前後」の年齢の選手が中核を為しています。
しかしこの現状に、長友選手は懸念を持っています。
現在のレギュラー陣に、若手がもっと危機感をもたらすべきだと考えているのです。

確かに、サッカーの先進国である欧州や南米などでは、10代のサッカー選手がA代表メンバーのレギュラーとして定着していることが珍しくありません。
ブラジル代表のネイマール選手などは、その象徴と言えるでしょう。

その点、日本代表においては、10代後半から20代前半の選手は、あくまで前述の30歳前後の年齢であるレギュラー陣の、バックアップ的な役割として扱われています。

この状況の背景には、一つの「暗黙の了解」が存在します。
すなわち、「A代表のレギュラーとして定着するには、海外で活躍、あるいはレギュラー争いをしていなければならない」というものです。

どれだけ若手が日本国内で才能を示しても、それが海外の強豪選手たち相手に通じるものであるかはわかりません。
だからこそ、若手は積極的に海外へチャレンジし、経験を積むべきであると、長友選手は主張します。

しかし、日本のサッカー界の現状では、若手が海外へチャレンジすること自体が、敷居の高い行為となっています。

国内のサッカーチームが、有望な若手の海外移籍に難色を示すことは当然ですが、なによりも、サッカー先進国とは言い難い日本に対して、海外のスカウトの目がなかなか向けられてこないということがあります。

結果的に、日本国内において十分な実績を積み上げ、盤石の地位を固めてからでないと、海外のスカウト勢の目を集めることができません。
そしてオファーを受けて海外へ挑戦するその頃には、サッカー選手として「若手とは言えない」年齢になってしまっていることが、珍しくないのです。

この現状を打ち破るには、「日本サッカー界のレベルの底上げ」しかないでしょう。

Jリーグのレベルが欧州や南米に近づけば近づくほど、海外のスカウトの目もより一層、熱を持ったものになります。
そうなれば、「青田刈り」も盛んに行われるようになるでしょうし、それが結果として、日本代表における若手の突き上げ、ひいてはチーム内における競争力の強化といった現象に繋がるでしょう。

そしてJリーグのレベルの底上げを図るには、指導者や選手が、積極的に海外へ挑戦し続けることが必要不可欠です。

現在海外で活躍している長友佑都選手や本田圭佑選手などが現役を引退し、指導者となるころには、日本サッカー界にも、なにか大きな変革が訪れるかもしれません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする